2023-01-15

恵比寿映像祭2023 地域連携プログラム 「 Law-technology? High-quality! 」佐藤好彦、メガネ、毛利悠子 2023年2月2日(木)ー2月12日(日)

東京都写真美術館主催の恵比寿映像祭2023。今回もALではTRAUMARISとの共催で、住吉智恵さんのキュレーションによるグループ展として参加いたします。


© Yoshihiko Satoh   5 Neck Mustang2021


東京都写真美術館 主催
15回恵比寿映像祭 地域連携プログラム

Law-technology?  High-quality!
佐藤好彦 メガネ 毛利悠子

Yoshihiko Satoh, MEGANE, Yuko Mohri

 キュレーション:住吉智恵(TRAUMARIS Chie Sumiyoshi(TRAUMARIS)

 

最先端ではないが完成度の高い、いわゆる「ローテク」で、高度に洗練された作品、
シンプルで強靭な作品、新たな概念を提示する作品を制作する作家たちを紹介する。
情報弱者を産むハイテク偏重の時代、人間の身体に近いテクノロジーの未来を探る。

 

日時:22日(木)~212()

会場:AL Gallery 東京都渋谷区恵比寿南3-7-17-1F
時間:11:0019:00(最終日は18:00まで)
料金:500(温かい飲み物を供しております)
休日:なし
電話:03-5722-9799
HP www.al-tokyo.jp

 

MEGANE       PHOTO:ただ(ゆかい)

YUKO MOHRI

 

いわゆる「ローテク」というと、何を思い浮かべるだろうか。たとえばミシンや照明器具、カセットやフィルムの再生機器、自転車や印刷機、古今東西の楽器などの製品がすぐに挙げられるだろう。これらの中には発明されてから数世紀以上にわたるものもある。その多くは主にアナログ・テクノロジーで、基本の構造やデザインをあまり変えずに使用されている。また多くは衣服や灯り、音楽といった、人類の生活に必要不可欠なものを生産するために用いられてきた。

「ローテク」とネット検索すると、一般的に「最先端のデジタル・テクノロジーではないが、技術の完成度が高いテクノロジー」を指すことも多いようだ。「新規事業や新商品を考案する者にとっては、しばしばローテクとハイテクをいかに組み合わせるか、というところが腕の見せどころとなる」といった説もある。

現代美術の分野にも、技術的には「ローテク」でありながら、高度に洗練された作品、シンプルで強靭な作品、あるいは新たな概念や気づきをもたらす作品を制作するアーティストがいる。

佐藤好彦は、千手観音のようなマルチネックのエレクトリックギターや約3mに増幅されたスピーカー内蔵スクーターといった、楽器や音響機材の彫刻作品を約四半世紀にわたり創作し続けている。自らもギターを演奏する佐藤は、現代の量産品特有のプロダクトデザインと自身の音楽体験に基づき、機械的にブーストされた音をめぐる実感を過剰に視覚化する作品を制作してきた。本展では金子マリに「つけま(つ毛)ギター」と命名されたギターの作品や、Charのデビュー45周年のアニバーサリーイヤーに発表されたアルバム『Fret to Fret』(2021)のために制作されたオリジナルギターの作品を展示する。

覆面ポールダンサー・メガネは、研究者の技術協力を得て開発した特殊なポールマシンを操り、ポールダンスの回転によって発電機を回し、微弱電力を発電するパフォーマンスを行う。2011年の原発事故による電力規制下で着想された「自家発電ナイト」では、音楽家やダンサー、美術家、俳優、詩人、画家など多様な分野のアーティストが集い、長時間にわたりメガネが発電する不安定な電力だけを頼りに創意工夫したパフォーマンスを繰り広げてきた。大容量の電力を使ったライティングや音響に依存するライブイベントのありようを問い直し、生身のパフォーマンス表現の底力を照らし出す、瑞々しい取り組みである。本展会期中に約7年ぶりに、佐藤好彦の参加を迎えて開催される予定。

毛利悠子は「箱」にまつわる2つの作品を展示する。ひとつはコロナ禍の2020年「ダークアンデパンダン」展()に出展された、USBに格納されたデータによる作品だ。美術館やギャラリーの「ハコ」を脱却した本作は、デュシャンのトランクの如く、軽量で、幾重にも折り畳まれ、謎に包まれた「箱」である。同展では主催者に選ばれた観客だけに鑑賞の機会が提供されたが、今回は佇まいを更新し、会場ALを訪れて本作(edition 9)を購入した「9人」の人物に向けて展示される。*マルセル・デュシャン《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》に関連する。

もうひとつは、自作のブラックボックス型モニターで、ジガ・ヴェルトフ監督のサイレント映画『これがロシヤだ/カメラを持った男』(Cheloveks Kinoapparatom 1929年ソ連)から毛利の手によりカットアップされた映像を上映する立体作品。当時最先端の特撮技術を駆使し、できたばかりの共産主義国の街を撮影した映像が、ブラウン管テレビを模した手作りの箱に映し出される。

本展では、彼らの展示風景の向こうに、ともすれば情報弱者を弾き出すブラックボックスを生み出す、「ハイテク」偏重の社会を反転して見せようとしている。テクノロジーの肥大化に置き去りにされたかのように見える「ローテク」を見事に昇華させた作家たちの表現を、半ば後退りしながら照射することによって、未来の身体性と親和するテクノロジーの可能性を探るきっかけとなればと思う。

 

アートプロデューサー/RealTokyoディレクター
住吉智恵

 


卯城竜太(ChimPom)、キュンチョメ、松田修、涌井智仁らによって主催された、誰もがアクセスできるウェブサイトと、主催者によってキュレーションされた観客のみが観覧できるリアルな場での展覧会で構成された企画展。ウェブサイトでは、ChimPomや松田、キュンチョメらのほか、志賀理江子、小泉明郎、やんツー、毛利悠子、urauny、上村洋一、山田健二らが作品を投稿(一部内容は未公開)しており、規約に同意すれば誰もが作品を投稿できた(既に終了)。



 佐藤好彦 Satoh Yoshihiko
1968年埼玉県出身。1993年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。現代人にしか持ち得ない感覚を、量産品が持つ特有のデザイン要素と自身の実体験とを重ね合わせ、視覚化する事を試みる作品を制作。近年の個展に、2019年 「アートのある間」 新宿プリンスホテル(東京/新宿)、2018年「432001」 ラディウム(東京/浅草橋)ほか。2002年 キリン・アート・アワード2002最優秀作品賞受賞。2005 SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)準グランプリ受賞。 http://yoshihikosatoh.net/index.html


メガネ
発電ポールダンサー/衣装作家。2009年世界初のポールダンスを踊ることによって産まれる回転で発電機を稼働させ発電する「発電するポールマシン」を製作。ラジカセや照明等の家電を動かしながら行うパフォーマンスは、発電と産業化された性をポールダンスを媒介に結びつけ、人や社会を動かしている根源部分(欲望エネルギー)を問題に取り上げる。主な個展に2014年「ヘルシー・セクシー & ビューティー」 TRAUMARISSPACE)ほか。2011年「岡本太郎現代芸術賞 特別賞」「愛知サウンドパフォーマンス道場オーディエンス賞受賞」受賞。テーマと公演内容によっては、パフォーミングアート集団「メガネ(座)」として名義を変えて公演を行っている。https://www.electrical-energy-pole-dancer-megane.com

 

 

毛利悠子 Mohri Yuko
美術家。コンポジション(構築)へのアプローチではなく、世界中で見つけた日用品やジャンクをオブジェとして再構成し光や温度といった環境の諸条件によって変化してゆく「事象」にフォーカスするインスタレーションやスカルプチャーを制作。近年の個展に「Paradea Drip, a Drop, the End of the Tale)」(ジャパンハウス サンパウロ 2021)、「Voluta」(カムデン・アーツ・センター、ロンドン、2018)、「毛利悠子:ただし抵抗はあるものとする」(十和田市現代美術館、2018)の他、第14回リヨン・ビエンナーレ(2017)、第34回サンパウロ・ビエンナーレ(2021)、第23回シドニー・ビエンナーレ(2022)など国内外の展覧会に参加。2017年に第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。https://mohrizm.net/ja/

 

会期中のイベント:
24日(土)18:00-20:00 オープニング

210日(金)

 第1部 出展作家によるアーティストトーク
 モデレーター:住吉智恵(本展企画者)

 日時:2/10(金)18:00-18:45
 会場:AL 1Fギャラリー
 参加費:¥1,500(本展制作費ドネーションを含みます)
 予約: yoyaku@al-tokyo.jp  (受付中、下記参照)

 第2部 南風食堂・三原寛子の〈真冬のアーユルヴェーダレストラン〉

 5000年以上の歴史を持つインドの伝統医療
 ''アーユルヴェーダ''の理論を元に、
 冬の身体を養う4品のコースをつくります。
 簡単なアーユルヴェーダのレクチャー付き。

 日時:2/10(金)19:00-21:00(予定)
 会場:AL 2Fキッチンスタジオ(定員着席20名)
 参加費:¥6,500(本展制作費ドネーションを含みます)
 予約:yoyaku@al-tokyo.jp  (満席につき終了)

 《お申込み方法》
 件名に 参加希望のイベント名をわかるように必ず記載し、お名前、連絡先(携帯電話番号)を明記の上、
 yoyaku@al-tokyo.jp  までメールにてお申し込みください。 追って確認と詳細のメールを返信致します。
    返信はそれ以降の平日のみとなります。 ご質問等もこちらのメールにて承ります。


 

メガネと愉快な仲間たちの
自家発電ポール&パフォーマンス

 入場料:¥2,000(本展鑑賞料を含みます)
 予約:yoyaku@al-tokyo.jp

VOL.1
2
5日(日)16:00

長井江里奈 & 北園優(山猫団)
山川冬樹(美術家、ホーメイ歌手)
メガネ(発電ポールダンサー)
オープンマイク(当日飛び入り参加OK

VOL.2
 
2
11日(土祝)18:00


アンダーウェア/工藤千枝(パフォーマー)
菅尾なぎさ(振付家・ダンサー、クリウィムバニー主宰)
宇治野宗輝(現代美術家)
佐藤好彦(現代美術家)
メガネ(発電ポールダンサー)
オープンマイク(当日飛び入り参加OK


アーティスト紹介:

長井江里奈 Erina Nagai
ダンサー、音楽家、絵描き、造形作家、大道具、デザイナーなどからなる舞台芸術集団「山猫団」主宰。1999年より「伊藤キム+輝く未来」ダンサー。カンパニーの解散まで国内外で数多くの舞台に出演。2002年、遠田誠らと「まことクラヴ」を立ち上げ、劇場のみならず美術館・映画館・商店街・路面電車内・廃墟などで部活動と称してパフォーマンスを行う。2011年よりソロ活動開始。「吟子」という源氏名で現代美術の祭典で踊ったり、自作自演の一人ミュージカルを上演するなど日本各地のライブハウスを中心にダンスの枠に収まらない活動を展開。2013年、満を持して「山猫団」を結成。日本各地で公演活動とワークショップを行う。愛鳥家。今回のデュオでは120kgの男性が魅惑のテノールで歌う内山田洋とクールファイブ『そして神戸』を昭和風味のダンスで彩る。
https://www.erinagai.com

北園優 Masaru Kitazono
ピアニスト、作編曲家。世界一小さなサーカス団『山猫団』の七代目団長であり、唄う踊る雑芸レビュー団『デリシャスウィートス』では愉快なキーボーリスト。2020年『ジュンマキ堂とニューパラダイスチンドン』のバンドマスターに就任。口上作詞作曲歌手アコーディオンピアノを担当しながら小物楽器のタイミングとパペットの多重操作に神経を注ぐ。その正体は自由な自由な遊び人。歌舞伎とちくわが大好き。神戸市垂水区出身。屋号は滝の茶屋。


山川冬樹 Fuyuki Yamakawa
美術家、ホーメイ歌手。1973年 ロンドン生まれ。横浜市在住。自らの「声」と「身体」をプラットフォームに、音楽、美術、舞台芸術の境界線を横断する脱領域的パフォーマンスを展開。 自らの身体内部で起きている微細な活動を音と光として空間に還元し、観客の視覚、聴覚、さらには皮膚感覚にも強烈に訴えかける。 多様な分野のアーティストとのコラボレーションも多く、世界各地から招聘を受けている。現在、東京藝術大学、多摩美術大学、女子美術大学非常勤講師。 201111日より「パ」という音節を口にせず生きて〼。主な出展中の作品:Don't Follow the Wind展(帰還困難区域,グランギニョル未来で)、ハ病療養所大島青松園で常設。よく遠吠えし〼。

アンダーウェア/工藤千枝 Underwear/Chie Kudo
パフォーマー。大胆な衣装&性格で、シリアスからお笑いまで自由気ままに表現するコケティッシュ外道ポールダンサー。 またの名を「半裸職人」。 自身のバンド経験、芝居経験を生かし、ハードコアスカムバンドや芝居ダンスユニットにも、ポールダンサー・パフォーマーとして参加中。映画「サウダーヂ」で女優デビュー。


菅尾なぎさ  Nagisa Sugao
振付家・演出家・ダンサー。クリウィムバアニー主宰。’99年より自身主宰のカンパニーでの活動を始める。同年イデビアン・クルー「コッペリア」に出演、現在まで数々の作品に出演。’05年に女性だけのカンパニー「クリウィムバアニー」を立ち上げる。遊覧型ぱふぉーまんす『がムだムどムどム』ゲーム体感型ぱふぉーまんす『dbdqpbdb』など、リアルでフィクション、スタイル/カルチャーでは語り尽くせない視覚・感覚の渦に観客を魅了し、身体の動きの妙と演出で特異な世界観をうみだしている。MVCM、映画、舞台など多方面の振付や出演でも活躍。 
crewimburnny.net


宇治野宗輝 Muneteru Ujino
1964
年東京都生まれ。 東京藝術大学美術学部工芸科染織専攻卒業。 90年代より、電気製品を用いたサウンドスカルプチャー「Love Arm」シリーズを制作・発表。2004年からは、大量消費社会が急速に拡大した20世紀後半以降のシンボリック・アイコンを「回転するモーター」に設定し、アートを通じた「物質世界のリサーチ」を標榜している。モーターを援用した家電製品や自動車、家具、中古レコードなど、世界中どこにでもある日常的なモノと技術をDIYで組み合わせた、サウンドスカルプチャー/パフォーマンスのプロジェクト「The Rotaors」に取り組む。近年の主な展覧会に「The House in the Sky – Artists Reflect on Concrete Utopias(Hayward Gallery, London, 2014)、「The 10th Anniversary Remembrance Exhibition of Nam June Paik Wrap around the Time(Nam June Paik Art Center, South Korea, 2016)、「MAMコレクション005: リサイクル&ビルド」(森美術館、東京、2017)、「ヨコハマトリエンナーレ 2017 島と星座とガラパゴス」(横浜赤レンガ倉庫1号館、神奈川、2017)、「六本木アートナイト」(六本木ヒルズ、東京、2018)、「コレクション展 アジアの風景」(金沢21世紀美術館、石川、2018)など。


佐藤好彦 Satoh Yoshihiko
1968
年埼玉県出身。1993年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。現代人にしか持ち得ない感覚を、量産品が持つ特有のデザイン要素と自身の実体験とを重ね合わせ、視覚化する事を試みる作品を制作。近年の個展に、2019年 「アートのある間」 新宿プリンスホテル(東京/新宿)、2018年「432001」 ラディウム(東京/浅草橋)ほか。2002年 キリン・アート・アワード2002最優秀作品賞受賞。2005 SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)準グランプリ受賞。 
yoshihikosatoh.net


メガネ MEGANE
発電ポールダンサー/衣装作家。2009年世界初のポールダンスを踊ることによって産まれる回転で発電機を稼働させ発電する「発電するポールマシン」を製作。ラジカセや照明等の家電を動かしながら行うパフォーマンスは、発電と産業化された性をポールダンスを媒介に結びつけ、人や社会を動かしている根源部分(欲望エネルギー)を問題に取り上げる。主な個展に2014年「ヘルシー・セクシー & ビューティー」 (TRAUMARISSPACE)ほか。2011年「岡本太郎現代芸術賞 特別賞」「愛知サウンドパフォーマンス道場オーディエンス賞受賞」受賞。テーマと公演内容によっては、パフォーミングアート集団「メガネ(座)」として名義を変えて公演を行っている。 
https://www.electrical-energy-pole-dancer-megane.com

 

 《お申込み方法》

 件名に 参加希望のイベント名をわかるように必ず記載し、お名前、連絡先(携帯電話番号)を明記の上、
 yoyaku@al-tokyo.jp  までメールにてお申し込みください。 追って確認と詳細のメールを返信致します。
    返信はそれ以降の平日のみとなります。 ご質問等もこちらのメールにて承ります。